2013年3月1日金曜日

>°) メタルバイブレーションでの冬の釣り バタフライ釣法3(タックル編)





前回のメタルバイブレーションの、バタフライ釣法のタックルのお話です。



メタルバイブレーションのバタフライ釣法の最大の欠点は、フックへのライン絡みです。つまり、“エビ”になりやすいのです。

フックにラインが絡むとまったく釣れませんし、回収時にルアーが回転し、強い糸ヨレが発生してしまいます。

リアフックのライン絡みは、強く何度かシャクると外れることがありますが、フロントフックのライン絡みはまず外れません。このライン絡みを極力軽減させる肝はラインの選択です。


例えば、リトルマックスの1/2ozの場合、エバーグリーンのHPでの推奨ラインは12lbとありますが、バタフライ釣法ではフロロカーボンの16〜20lbを使って下さい。

つまり、ルアーに対してオーバースペックな太く張りのあるラインを使って、トップウォーターゲームでいう“からまん棒”の代わりにします。また、太いラインの方が潜行速度がおそいので、ルアーをより広角にフォーリングさせることができます。


しかし、ラインを太くするのはメリットだけではありません。フィールドによっては致命的なデメリットがあります。

それは、ラインを太くすると飛距離を犠牲にしてしまうということです。

太いラインを使ったがために、いつものフィールドのバスポジションにルアーが届かないのであれば本末転倒です。しかし、もしそうでなければ、多少の飛距離を犠牲にしてもおすすめしたい釣り方です。


当然、この釣り方のためだけにリールのラインを巻き替えることは非現実的ですので、今使っているラインに合わせた重さのルアーを用意する方が良いですね。例えば、12lbを巻いている場合はリトルマックスの1/4〜3/8ozを使うと良いでしょう。


ちなみに、PEラインを使用する場合で、リーダーを使わないルアー直結の時はフックのライン絡みのトラブルが多発します。

しかし、張りのあるフロロリーダーのラインシステムを組めば、トラブルは減ります。
そして、PEラインのその低伸縮性からシャクる時にルアーを非常にシャープに立ち上げることができ、ボトムの様子も手に取るようにわかります。
 
加え、PEラインは水より比重が軽いので上にルアーを跳ね上げるこの釣りには適しています。




また、バタフライ釣法は重めのルアーを常時シャクるので、結束は電車結びなどよりFGノットなど、強いノットにした方が安心でしょう。リーダーは1ヒロの長さがあれば十分です。

試したことはないのですが、ナイロンラインは張りがなくしなやかなので、ライン絡みやルアーの立ち上がりを考えると、このバタフライ釣法には不向きでないかと思います。



ロッドは、ルアーを立ち上がり良く、素早く上方向へウォブリングさせたいので、長めのMHクラス以上が適しています。素早くウォブリングさせられるロッドであればテーパーは問いませんが、おのずとレギュラーテーパーかファストテーパーになると思います。

Hクラス以上の張りのあるロッドは、ルアーの動きにキレがでますが、バイト後のやり取り時の身切れによるバラしの確率が高くなります。よって、若干慎重に取り込む必要があるでしょう。

いずれにしても使い慣れた、疲れにくいロッドが良いでしょう。


リールも、ロッド同様に使い慣れたもので構いませんが、ギア比の高いリールの方が連続アクションをするこの釣りには適しています。



最後に、リトルマックスはそのoz(重さ)によってウォブリングのピッチが違います。

ozが軽くなるほどピッチは細かくなり立ち上がりも早く、重くなればピッチも立ち上がりもその逆となります。よって、シャクり時の同じ1回の「ブリッ」でもozによって、リフト距離が変わり、比例してフォール距離も変わってきます。つまり、ozによって攻める「帯」の太さが変わってくるわけです。

できれば、いろいろ試されて、みなさんのフィールドに合ったタックルバランスを見つけてみてください。


 

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